厚生労働省は足元から見直してほしい

本日非常に残念な記事が。


労基署で二次的セクハラ 「女性職員辞めてもらう」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140318/trd14031800430002-n1.htm
2014.3.18 00:42 msn産経ニュース
 
熊本労働局は17日、管轄する労働基準監督署の50代の男性次長が、
過去にセクハラ被害に遭った女性職員に「加害職員が人事異動で戻ってきたら
(女性には)辞めてもらう」と言い、二次的な被害を与えたとして戒告処分にした。
発言時に同席していた50代の男性課長と、管理責任のある署長も文書で厳重注意した。
どの労基署かは「被害者と加害者が特定される」と公表していない。
記者会見した峯作二郎局長は「セクハラ防止を指導するべき立場の
労働局で起きたのは痛恨の極みだ。県民の皆さんにおわびする」と謝罪した。
労働局によると、女性職員は平成24年、男性職員から髪を触られたり、
いやらしい言葉を言われたりするセクハラを受けた。この男性は異動、
訓告処分になった。女性は有期雇用だったため、13年4月に
再雇用に関し次長に相談したところ、「加害の男性職員が戻ると
セクハラがまた起きるかもしれない」などと言われた。


労働基準監督署でセクハラ・パワハラ対応の二次被害とは
大変問題です。
私たちのような労働安全衛生関係の支援団体、労働組合などは
よく労働基準監督署に足を運び、職員の方と接する機会が多いのですが
窓口でも「二次被害」を受けることがあります。
最近も、うつ病自殺の事案で遺族の聞き取り調査中、
降格・減給があったという話を聞き取った後で、
担当の職員が
「民間では50歳くらいで給料が減るというのはよくあることですからね。」
としれっと言ったことがありました。
この手の発言は、これまで何度も経験してきました。
精神疾患の方が業務上の負担となった出来事を話したのに対して
「よくあること」と一般化して軽く見るような態度をとったり
「まさか、そんなことあるわけない」というように話を疑うようなことを言ったり
ひどいときは「どうしてこうしなかったのか?」と
被災者を責めるような言葉を発することもありました。
以前、二次被害にあった方が監督署職員に損害賠償を求めた事件が
あったと思いますが、学習していないのでしょうか?
記事の出来事も13年4月とあるので、その対応が今、
ほぼ1年後というのはどういうことなのでしょうか?

厚生労働省は職員への研修にも力を入れて欲しいですね。