ストレスチェック制度いよいよ その7

しばらく間が空いてしまいましたが、ストレスチェック制度の続きです。 (「関西労災職業病」2015年11-12月号より) ストレスチェック制度にどう取り組むか(5) 医師の面接指導はどう進めるか 誰が高ストレス者かは 実施者にしかわからないストレスチェッ…

ストレスチェック制度いよいよ その6

ストレスチェック制度にどう取り組むか(4) (関西労災職業病2015年10月号より)高ストレス者をどう選ぶのか労働安全衛生規則は、検査の内容となる事項を指定している。 ①職場における当該労働者の心理的な負担の原因に関する項目、 ②当該労働者の心理的な…

ストレスチェック制度いよいよ その5

ストレスチェック制度の続き 関西労災職業病2015年9月号より ストレスチェック制度にどう取り組むか(3)大事な衛生委員会の役割ストレスチェックを実施する前に、衛生委員会で調査審議する必要があるというのは、 労働安全衛生法が定める安全衛生管理体制…

ストレスチェック制度いよいよ その4

(関西労災職業病2015年8月号より)ストレスチェック制度にどう取り組むか(2) 検査項目は三つの領域が要件労働安全衛生法改正で12月1日より義務付けられるストレスチェックの内容は、 規則の次の条文で要件が規定されている。労働安全衛生規則第52条の…

ストレスチェック制度いよいよ その3

ストレスチェック制度の続きです。 (関西労災職業病2015年7月号より) ストレスチェック制度にどう取り組むか(1)12月1日より施行される改正労働安全衛生法のストレスチェック制度については、関係省令、指針、施行通達が出そろい、 「労働安全衛生法に…

マタニティハラスメント規制

またもや、記事の転載(関西労災職業病2015年6月号)ですが、 マタニティハラスメントについて書いておこうと思います。 働きやすい職場をめざすヒントとして 覚えておきたい知識です。 厚生労働省は、この6月、第30回目の「男女雇用機会均等月間」にマタ…

ストレスチェック制度いよいよ その2

引き続きストレスチェック制度についてです。 「関西労災職業病」2015年5月号から 出揃ったストレスチェック制度の指針とマニュアル 職場改善実現の制度にできるか?一次予防が目的12月1日より、いよいよストレスチェックの実施が義務付けられる。 昨年6…

ストレスチェック制度いよいよ その1

ずいぶんと間が空いてしまいました。 久しぶりに何か書こうと思うと、話題はやはり最後の記事でも取り上げた ストレスチェック制度、です。 まずは、制度の中身を具体化する3つの専門検討会による報告書について。 以下は2月に関西労働者安全センターの機…

メンタルヘルスチェックからストレスチェックへ

厚生労働省が職場の健康診断制度にメンタルヘルスチェックも盛り込むとして 検討されてきた制度ですが、この6月19日に労働安全衛生法改正案の一部として 国会で法案成立しました。 2011年から検討が始まり、反対意見が多くまとめるのに手間取り、 一度は政…

ぜひみちゃお、「もう一つの約束」

以前、韓国のサムソン電子の半導体工場で 有機溶剤を扱った労働者に白血病などのがんが多発しているという記事を、 日本の印刷会社SANYO-CYPの胆管がん事件とからめて紹介しました。 22歳で白血病で亡くなったファン・ユミさんが労災と認定されるまでの戦い…

国際いじめ学会報告会

6月にイタリア・ミラノであった第9回国際職場のいじめ学会の報告会を 東京でやります。 以下に案内を貼り付けます。 ◆ イ ベ ン ト の 案 内 ◆ 第9回 国際職場のいじめ学会報告 「各国の経験を職場・労組でどう活かしていくか」「この15年の間に、職場…

オススメ!労災職業病チャンネル

先日、2013年の脳・心臓疾患、精神障害労災認定状況が 発表されました。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000049293.htmlどちらも認定率は低く、昨年、指摘した5府県 (埼玉、千葉、愛知、三重、大阪)の認定率も低迷しています。 詳しい批評は、後日書き…

東尋坊の月光仮面

またしばらくぶりになってしまいました。 今年が始まって、はや半年になろうとしています。 6月といえば、厚生労働省は昨年度の資料集計がまとまり、 脳・心臓・精神疾患の労災認定状況が発表される時期です。 それにあわせて、全国労働安全衛生連絡会議と…

アニメ製作労働者の過労自殺

またしても痛ましい過労自殺の記事が。 以下、共同通信の配信ニュースから。 アニメ制作で過労自殺 カルテに「月600時間」 28歳男性、労災認定 2014年04月18日 共同通信東京都のアニメ制作会社「A―1 Pictures」に勤め、辞めた後の2010年…

メンタルヘルス対策は防止策を第一に

東芝で過重労働によりうつ病を発症したケースの民事損賠訴訟で 最高裁が本人の過失なしとの判断を出しました。 社員の過失で減額、認めず 解雇無効の賠償金 2014年03月24日 共同通信長時間労働でうつ病となり東芝を解雇された女性が原告となった訴訟の上告審…

厚生労働省は足元から見直してほしい

本日非常に残念な記事が。 労基署で二次的セクハラ 「女性職員辞めてもらう」 http://sankei.jp.msn.com/life/news/140318/trd14031800430002-n1.htm 2014.3.18 00:42 msn産経ニュース 熊本労働局は17日、管轄する労働基準監督署の50代の男性次長が、 過去に…

わたしたちは忘れない

3年がたちました。 わたしたちは忘れない。それぞれの想いを胸に、4年目を迎えよう。先日告知した「震災と心のケアを考えるシンポジウム」に参加してきました。3月9日(日)、神戸で開催された 「阪神・淡路から20年 東北へのメッセージ 震災と心のケアを…

もうすぐ、国際女性デー♪

最近は日本でも知名度があがりつつあると思いますが、 3月8日は国際女性デー、International Women's Dayです。 いろんな国でイベントやキャンペーンが開催されます。 以前、ある曲にあわせて踊った動画をネットにアップしようという 企画もあったと思いま…

震災と心のケア

もうすぐ東北の震災から3年になろうとしています。 復興も原発事故の収束もまだまだです。同じく震災を経験した神戸で 現場の自治体職員のストレス問題、心のケアを考える企画が 開催されます。 関心のある方はご参加ください。 ●阪神・淡路から20年 東北…

なんてったって、アイドル(古い!)

アイドルと言えばAKB48というお嬢さん方のグループが 活躍中だそうですが、各地でご当地アイドルなるものも多く存在するそうです。 そのうちのひとつ、「リンダ3世」というグループを知りました。 群馬県で活動するグループで、日系ブラジル人のこどもた…

若者はヒーローを待ち望む

先日の都知事選、東京都民でなくとも日本中が注目する選挙でした。 結果は舛添氏の圧勝でした。 自民党を選び、都知事に舛添氏を選ぶのは、 やはり経済回復や生活の安定を第一に望む人が多いからでしょうか。 それをこれらの政権が実現できるかどうかは不明…

労組や同僚の支援で逆転労災認定

昨年10月に精神障害の労災認定率について、都道府県によって 開きがあるという話を書きました。 大阪での記者会見のときに、本来認定されるべきであるのに 不支給となった事例として紹介した事案が、 審査請求で不支給処分取消、労災認定となりました。 労災…

罰則の軽い労働安全衛生法

お隣の韓国での報道です。 『労組弾圧で悪名』柳成(ユソン)企業、労災発生率1位・隠蔽2位 労働部、昨年の労災多発事業場243ヶ所の名簿公表 労災隠蔽1位は起亜車光州(クヮンジユ)工場 2011年にストライキで解雇され、労働委員会から復職命令を受けた労組組合…

コハクチョウの飛翔

あけましておめでとうございます♪ 2014年となりました。 新たな年、みなさまのご健康とご多幸をお祈りします。ゆったりしている間にすでに7日です。 お仕事によってはお正月に働かれたり、休みもそこそこに 早くから出勤された方もあるでしょう。 けれ…

リアル労働基準監督官もガンバレ!

労働基準監督官を主人公にしたドラマ「ダンダリン」が先週で最終回となりました。 終盤、やはりドラマらしく、主人公の過去が明かされたり陥れられたりという ドラマティックな展開後、最後は一気に解決、社長の解任のおまけつきでした。 一方、現実の労働行…

パワハラ・メンタルヘルスの相談窓口

早くも今年も最後の月になろうとしています。 自宅の公団住宅の窓から見える木々が美しく色づいて 目を楽しませてくれますが、日々寒くなってまいりました。 お風邪など召しませぬよう、お身体ご自愛ください。パワハラ問題が深刻化する中、 厚生労働省も「…

楽しい職場作り♪

この3−4年ほど、メンタルヘルスやいじめに関する 取り組みが増えたこともあり、 これらのテーマでの講師依頼がぽつぽつと入ります。 今月は2度、人前で報告する機会がありました。 1つは労組の労災職業病をテーマとする交流会で、 精神障害の労災認定状…

パワハラ防止対策ハンドブック

昨年3月に厚生労働省は 「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言」 (http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000025370.html)を発表し、 国として初めて「パワーハラスメント」の定義を示しました。 これに関する記事を以前に書いています…

労災認定率に地域格差!?

たいへんご無沙汰しました。 キャンペーンは終わったのかと、みなさん思われたことでしょう。 忙しさにまぎれておりましたが、やはりキャンペーンは細々とでも続けたい…。 今後もよろしくお願いします。 10月より「ダンダリン 労働基準監督官」というドラ…

かなしいこと

悲しいニュースがありました。このところの、子どもの自殺のニュース、 大津の中学生や桜ノ宮高校バスケ部の男の子。自殺という重い結果があって、初めて学校や世間が動いた事件でした。子どもたちが集団で、規則に従って毎日過ごす学校。 自分たちで何かを…