検証すること

衆議院選が終わって、政権がまたもや交代、
自民党返り咲きとなりましたが、
国民からの支持率20%で政権を取れるとは
やっぱり、選挙システムに問題があるように思えます。
自民党と維新の方針は
天皇中心の軍事国家を作ろうとしているようにしか
私には見えません。
他の政策に良いところがあったとしても、
この1点だけは私には受け入れることが出来ません。
子どもを徴兵に差し出すわけにはいきません。
みなさんの譲れない点はどこでしょうか?

1ヶ月前に選挙が決まったとき、
このブログに

事実を正確に把握し、どうして起こったのか、
何が悪かったのか知らなければ予防は出来ません。
そのような視点を持てる人を選んでいきたいですね。

と書きましたが、この1年の出来事を振り返っても、
事実を検証することが
とても大切だと思うことが多くあった年でした。

1番には原発事故、事故調はがんばりましたが、
まだまだ分からないことが多くあります。
第2原発についてもまだ収束作業続いている状態のようで、
他にも女川など地震による実際の原発の破損度などの詳細は
まったく公開されていない状態です。
以前に地震で停止した柏崎もそうでした。

私の働く関西労働者安全センターで取り組んだ問題で
印刷会社での胆管がんの多発問題がありました。
こちらでも検証が重要事項でした。
マスコミ報道後は厚生労働省がかなり積極的に動いたので、
かなり職場の状況が分かってきました。
しかし会社側の話は元従業員の証言と食い違い、
洗浄剤の伝票もすでに処分していて残っていないとして
解明を困難にさせました。
遺族が申し出た労災請求書への証明も拒否という態度だったのですが、
マスコミには「労働基準監督署に出来る限り協力する」とコメントしました。

この12月には大阪府立金岡高校で校舎の工事中に
石綿の吹き付けが3週間放置・飛散したという事件が発覚しました。
通報を受けて大阪府教委に話しに行きましたが、
封じ込め工事後測定を行い、数値が低いので大丈夫と
保護者らに説明の紙を1枚配ったのみで幕引きにしようとしたので、
事態を関係者に知らせるために記者会見を行い、マスコミが報道しました。
こちらも第三者を入れたオープンな検証作業を行うように
府教委に申し入れをしていますが、
どうしても自分たちだけでまとめて
たいしたことなかったで終わらせようとしています。

これら2件の情報についてお知りになりたい方は、
安全センターのブログで詳細を読むことが出来ます。
http://blogs.yahoo.co.jp/koshc2000/MYBLOG/yblog.html

国にしろ、会社にしろ、行政にしろ、
事実を知らせることより、
たいしたことありませんから安心してください
という態度でした。
いじめ問題も同じですね。
問題が起こったときの事実の究明、
原因の検証が大事です。
そしてそれを予防に役立てること。
この作業なくして、世の中を良くしていけるのでしょうか?

最後にシリアスな話を書きましたが、
来年こそはすべての問題が究明され、
すばらしい未来につながりますように!

みなさま、良いお年を。
笑顔で過ごすことができますように。