ユニオンでなかまづくりを!

ゆったり働くための連続学習会第3回が終了しました。
連続学習会はこれでいったん終了です。
講師を引き受けていただいた方、ご参加いただいた方、宣伝などご協力いただいた方、
そして一緒に企画を考え、実行した仲間に感謝します。
企画を通して、また新たな輪が広がったと思います。
学習会のスタッフに新たに参加くださった方、
何らかのきっかけがあり学習会に1度のみならず参加いただいた方など
それぞれいろんな話を聞くことができ、認識を新たにさせていただいたり、
またキャンペーンに賛同する言葉をかけてもらいつながれた実感をいただいたり。
キャンペーンとは言いつつ、たいして社会的に影響力のある私たちではなく、
それでも動いたことによって、新たにつながれた方たちがいます。
小さなことでも、動くこと、やってみることも大事だと思います。
それに満足してしまうことはいけませんが、小さくても一歩一歩。
失敗があっても前に進んでいけたらと思います。

第3回の学習会のテーマはユニオンによる取り組みでした。
いじめ・嫌がらせ、メンタルヘルス不調の相談へどのように取り組んできたのか、
これからどのように取り組んでいくのか。
相談は1件1件、それぞれ条件がとても違っています。
パターン化はほとんど出来ません。
そんな中、相談者にとって一番良い解決法を探っていく、
それは大変なことです。
しかし、組合員の少ない小さなユニオンが、めいっぱい取り組んでいます。
職場でのいじめ・嫌がらせは労働問題です。
その中でも労働安全衛生の問題です。
行政にも、そして企業内組合など大組織の労働組合にも
その認識がないことが多いです。
個人同士のトラブルだとして相手にされなかった、そういう声があります。
けれど、職場で起こった問題、仕事とまったく関係がないということはほとんどありません。
いじめ・嫌がらせがあれば、それが起こりやすい労務管理制度があったり、
社内風土が合ったり、過重労働で業務に余裕がなかったり。
起こるような条件を職場が培っているのです。
有期雇用や派遣労働といった不安定な雇用も、要因となります。
残念ながら、現在の労働組合組織率というのは低いのですが、
ユニオンの取り組みには希望があると思います。
いじめ・嫌がらせには、ひとりでは対抗できないからです。
職場という人の集まる場では、仲間が必要です。
とてもそんなのムリ!という環境もあるでしょう。
でも出来るならば、どんな場所でも、
まずは仲間を作ってください。
あなたの思いやりに答えてくれる人がいるかもしれません。

わたしもあまり社交的な性格ではなく、友だちも多いほうではないので
えらそうなことは言えないのですが、まあ、それなりに人生経験は積んできたと思います。
実は、志を同じくする人たちがいる職場ではなく、
保育園・学校の保護者との付き合いや、
家のご近所の方との付き合いのほうが私には難しいのです。
しかし共感したりできる共通点を見つけて、
こちらからはなるべく近づくようにはしています。
確かに職場より気を使ってパワーを消耗するのですが、
今のところなんとかスムーズな人間関係が出来ていると思います。
職場では、特に男性は、仕事をするところで仲間を作る場所ではない、
といったような考えを持っている人もいるでしょう。
私はそれははっきり違うと言います。
仕事も一人では出来ないのです。
かならず、人間関係でまわっているのです。
八方美人になる必要はないけれど、どんな場所でも、
最低限の人間関係、居場所作りが大切です。

これからもゆったり働こうキャンペーンは続きます。
最後に、キャンペーン企画のコピー&イラスト紹介です。

コピー:issueおじさん "beat bulling"
イラスト:なつみかんさん