若者はヒーローを待ち望む

先日の都知事選、東京都民でなくとも日本中が注目する選挙でした。
結果は舛添氏の圧勝でした。
自民党を選び、都知事に舛添氏を選ぶのは、
やはり経済回復や生活の安定を第一に望む人が多いからでしょうか。
それをこれらの政権が実現できるかどうかは不明ですが。
こういった傾向を、若者が選挙に行かずに
圧倒的に選挙に足を運ぶ高齢層の力によるものかと漠然と考えておりましたが、
今回驚かされました。
もちろん、田母神氏の得票数、そし少なくない数の20代若者層からの支持があったという
報道についてです。
実際に彼がどのくらいの若者の支持を受けたのかはよく分かりませんが、
ある程度の支持層がおり、第4位の得票数を得たのは事実です。
最近はポピュリズム、と言うのでしょうか、
はっきりものを言う強いリーダーを期待する傾向が強いと思います。
彼らは本当に期待に応じられるリーダーでしょうか?
強いリーダーを望む気持ちが強くなるのは危険なことだと思います。
強いリーダーに何もかもを任せて、大きな権力を持つことを容認してしまうかもしれません。
この世に過大な権力をを持つことほど危険なことはありません。
リーダーも間違うことがあるのです。
だから政治の仕組みは、独善的にならないようブレーキがかけられるように制度が作られるのです。
強いリーダーは国民に個を犠牲にして尽くすことや、服従を命じるかもしれません。
それが戦時中の日本で起こったことです。

私たちが求めるべきは、強さを装い、心地よい言葉で期待をあおる
偽のリーダーではありません。
本当に地球規模で未来を考えることができる人、弱いものの味方になれる人、
平和と安全を実現できる人だと思います。
けれど、それを実現するのは私たち一人ひとりもです。
ヒーローを待ち望むのではなく、
私たち一人ひとりが、今できることを。
地球規模の話でなくても、職場でいじめやパワハラにあって苦しむあなたも
その場でできることは何かあるはず。
あなた自身を救うのはあなた自身です。
あなたが選択すること、行動することです。
私は、自分を救うためにがんばろうとするあなたと共にありたいと思います。