息抜き

キャンペーンを始めてから、いろいろなつながりができました。
そのうちの1人に、数々のパワハラを受けながらも
会社にとどまり闘っておられる方がいます。
彼女から時々近況や質問のメールがあり、
その都度そのたくましさに尊敬の念を覚え、
まだ元気で(とまではいえないのかもしれませんが)おられることにほっとし、
また大して力になれない私たちを頼ってくださいることに感謝します。
会社は組織ぐるみで彼女を排除しにかかっていて
仕事を取り上げ、毎日何かと非難し、
労働委員会の和解で取り決めた約束もまったく守らず、
ほんとうにひどい状態です。
そんな状態で彼女に味方しようという同僚は1人もいません。
職場では敵ばかりの中1人ですが、そこを出れば労働組合の仲間や、
私たちのような応援団がいます。
それでも相当つらい状態です。
無理をしないで、身体を一番大切に、と心配する人もいるようですが、
彼女は、
「『負けてやり過ごすこと』は今までの人生でずっとやってきました。
「私は決して『負けず嫌い』ではありません。
私はそうやって無理矢理、自分の心に従わずに生きてきた人生を総括し、
できれば「私」を取り戻したいと思っています。」
といいます。
彼女の気持ちが痛いほど伝わってくる言葉です。
ダメージを負った方たちは、「私」を取り戻したいのです。
それを「名誉の回復」と言った人もいます。
名誉の回復の方法はは人によって違うでしょう。
彼女のように対決を望む人も、さっさとそこを離れて
別の場所で、自分の能力を活かせる場所で力を出して
自信をつけることで回復する方もいるでしょう。
私たち支援者は、すこしでもそのお手伝いをしたい、力になりたいと思います。

そんな、闘っている方や、回復の過程にいる方たちへ。
息抜きに音楽はどうでしょうか。
以下は、オペラのカルメンの中の「間奏曲」です。
カルメンというと超有名なオペラで、
勇ましい「闘牛士の歌」などを思い浮かべますが、
間でほっと一息つける、とてもかわいらしい調べのこの曲は
私のお気に入りです。
ベルリンフィルの演奏で指揮はグスタボ・ドゥダメル
フルートのソロはエマニュエル・パユです。


IMCの講演会が来週です。再掲します。
お時間のある方はぜひどうぞ。

フランスでの労働におけるストレス、ハラスメント、
自殺、過労死問題への取り組み状況
     
お話し:Loic Lerougeさん(フランス・ボルドー第4大学)

http://ijimemental.web.fc2.com/kouennkai12.9.8.pdf

日 時: 9月8日(土)13時30分〜16時30分
会 場: 東京南部労政会館 第4会議室
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/sosiki/roseikaikan/nanbu.html
    (品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎2階・JR大崎駅下車3分)
資料代: 1000円
主 催: いじめ メンタルヘルス労働者支援センター(IMC)
連絡先: 03−6380−4453